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プリマリタル・カウンセリングとは

プリマリタルカウンセリングとは、直訳すれば「結婚前カウンセリング」という意味になります。これは、結婚する前に、これから何十年も続く結婚生活の準備をするためのものです。離婚率が高いアメリカなどではプリマリタル・カウンセリングを受けていないカップルの婚姻届けは受理しない市があるほどまでに、その必要性が高く認識されています。

日本では石井希尚の著書により広く紹介されました。プリマリタル・カウンセリング協会では、石井希尚が日本人の生活スタイルやニーズ合わせ独自に開発したプリマリタル・カウンセリングを提供しています。
 
結婚式だけでなく、結婚生活の準備を・・・

現在日本では、約1分に1組のカップルが結婚し、約2分に1組が離婚しています。
生涯変わらぬ愛を誓い合ったはずなのに、その誓いもむなしく、多くのカップルが離別すること以外に問題の解決を見いだせないという現実があります。
 

別れは人の心に深い傷手を負わせます。人間不信に陥ったり、心のバランスを崩してしまって、その後の人生に重大な負の遺産を背負いこんでしまっている人も大勢います。
愛し合ったはずの人との生活が、恨みや憎しみを生み出す結果となってしまったり、癒えるのに時間のかかる深い傷を負わせるものになってしまうとしたら、こんなに悲しむべきことはありません。
また、別れによって犠牲になるのは、言うまでもなく環境を選べない子供たちです。多くの子供たちが、暖かで安心できる環境を奪い去られています。

強く惹かれあい、人生をともに生きていくことを決めたのに、どうしてその思いは長く続かず、別れという悲しい結末を迎えてしまう人が多いのでしょうか?
人々が抱えている問題は千差万別のように見えますが、実は、二人の関係の破綻という現実に関して言うなら、その背後にあるのは殆どすべてのカップルに共通している問題です。それは「結婚生活の準備を怠っていた」という問題なのです。
 
それは、たとえて言うなら、自動車教習所に通わず、運転の仕方を知らないのにいきなり車道に出るようなものです。そんなことをすれば、事故に遭っても当然です。それと同じように、結婚生活のための「準備」ができていなかったばっかりに、事故に遭い痛い目に遭っているカップルが多いのです。
多くのカップルが、結婚生活で起こり得るすれ違いや問題に対してあまりにも無防備で、愛があればどうにでもなると高をくくっています。ところが、実際の離婚件数の多さは、その思い込みが正しくないことを如実に物語っています。

恋愛と結婚とは、全く異なる次元のものであって、結婚とは、何十年も続く生活のことです。それはいっときの感情や、ドキドキするロマンス以上の問題です。
一人で気ままに生きるのとは全く違う「二人という単位」による生活は、何も準備しないで偶然にうまくいくほど簡単なものではありません。
ところが、多くのカップルは、結婚式の準備には巨額と投じますが、結婚生活の準備には無頓着です。
式と披露宴は数時間で終わってしまいますが、結婚生活は、そこから何十年も続くのです。そのための準備をすることこそがプリマリタル・カウンセリングです。

結婚を決めたらプリマリタル・カウンセリング。
カップルには、ぜひこれを合い言葉にして頂きたいものです。

 



 

大まかな内容

石井希尚が日本人の生活スタイルに合わせて行っているプリマリタル・カウンセリングは、最低でも8回のセッションを提供しています。結婚式の1年前くらいから始めるのが理想的ですが、実際には半年前とか、ぎりぎりに駆け込み的にやってくる方も大勢いらっしゃいます。
挙式が未定のカップルも大勢受けていますので、挙式が決まっていなければ受けられないというものではありません。


session1. 二人のストーリー 

初回はカウンセラーが用意するカルテに記入してもらうことから始まります。各セッション毎に記入するものがありますが、初回記入分が、一番多いため、少し早めにお越し頂いています。

カウンセリングは記入された内容に基づき、対話形式で進められていきます。
初回は、カウンセラーとの間に信頼関係を築くまでの時間もかかりますから、記入していただいた内容のすべてを確認する時間がない場合が殆どで、実際には最初のセッションは二回に分かれるとお考え下さい。
二人のなれそめや、結婚を決めるに至った経緯などを、カウンセラーの質問に答える形で話して頂くことで殆どの時間は費やされます。
出会いから、現在に至るまでを、それぞれの口を通して確認していくことで、二人の結びつきが強くなるのを助けます。
そして、お互いの結婚の決め手など、二人として生きることを決めたそれぞれの思いや動機などが確認されます。
また、二人の関係に亀裂をもたらす可能性のある問題の種をうまく切り捨てるための大切な原則を確認します。


session2. 相手のことを正しく知っていますか?

二回目もカルテに記入してもらうことからスタートです。
この回はゲームのような感覚で楽しんで頂けるセッションです。結婚するなら当然知っているべきいくつかの事項を確認します。
お互いのことを知っているつもりで、意外と知らなかったということや、思っていた相手と実は違っていた面がわかるなど、ドキドキしながら相手を再発見します。
また、結婚を考えているほどのカップルの間でも、すれ違いが起こりやすい8つの言葉についてを確認します。


session3. バジェッティング

バジェッティングとは予算を立てることで、ずばりこのセッションはお金の話です。
カップルはロマンチックではないお金について、細かく確認することを怠りがちです。また二人だけで話をしていると、相手に気を遣ってしまって言いにくいことなども多数あり、お金の使い方や、収入の管理などについて、なかなかうまくまとまらない場合も多くあります。殆どのカップルは、お金について話し合うことなく「なんとかなる」と思い結婚に突入してしまいます。相手の年収すら知らずに結婚してしまう人も多いのが現実です。
しかし、実際には経済観念の不一致は離婚の三大原因の一つです。
バジェッティングでは、夫婦間のお金の感覚を一致させることと、実際の生活ランクを決定することを行います。ごまかしのきかない厳しい現実をしっかりと認識し、新しく始める生活の経済を正確に把握します。
また、多くのカップルとのカウンセリングの実績の中で、もっとも有効な予算の立て方について学習します。


session4. 性について

離婚の最大の理由は、一般的には性格の不一致だと言われていますが、カウンセリングの現場から見えてくるのは少し違います。圧倒的多数のカップルが性の不一致によって破局を迎えているのです。
性の不一致とは、性行為の相性がいいか悪いかということだけでなく、性をどう管理するかという面も含まれます。つまり異性との距離感や、つきあい方などです。
これらのことに関する不一致は、決定的な亀裂の原因となります。
このセッションは、二人の間にある性についての意識をなるべく近いものにするために行われます。
殆どのカップルは、性について面と向かって話し合うことをしません。


session5. 義務と権利

このセッションでは、すべてのカップルにとって、すぐそこにあるセックスレスの危機や、どうすれば、一人の人と同じ行為を長く継続することができるのかということについて、具体的にその原則と対応について学習します。
結婚を性という側面から見ると、その誓いは「あなた以外の人とはセックスをしません」という意味であるべきです。少なくとも結婚するカップルは、自分のパートナーが誰とでも自由にセックスを楽しむことを容認しないはずです。
ですから、結婚とは、したい相手と性を楽しむという自由を放棄しすることでもあります。そのためには、同意していなくてはならなに重要な二つのキーワードを理解しておく必要があります。このセッションでは、その大切なキーワード「義務」と「権利」について確認し、義務と権利の考え方に同意できるために大切な学習を行います。
このセッションの内容に同意できるカップルはセックスレスになることはありません。しかしそうでない場合、セックスレスは、現実的な問題です。


session6. 結婚の意味と意義についての考察

圧倒的多数のカップルが、「なぜ結婚するの?」という質問に「一緒にいたいから」と答えます。人々は、一緒にいたいという気持ちがずっと同じように、変化することなく、何十年も続くのだという期待を持っています。ところが、一緒にいたいというのは「気持ち」のことで、それを別の言葉でいうと「主観的感情」です。感情は体調や環境、あるいは天候によっても刻一刻と変化するもので一定ではありません。

一緒にいたいという気持ちは素晴らしいものですが、ところがその気持ちが、普遍的であると期待することは、大きな失望に繋がる可能性もあります。感情は変わるものなのです。末永く続くカップルは、二人が一緒にいるべき理由として「感情以上」のものを見つけ出すことが出来るカップルです。感情だけで結婚することは、とても不安定な土台の上に家を建てるようなものです。

末永く続くカップルになるためには、そもそも結婚とは何なのか?という、意味と意義をしっかり認識している必要があります。

このセッションでは、二人の感情の問題とは別に、結婚そのものの意味と意義についてを、結婚についての最古の記録である旧約聖書の記事から学びます。

このセッションを通して、カップルは、お互いの立場や、関係の質がどうあるべきかを確認しあい、「カウンターパート」「複合的一」「自立」など、いくつかのきわめて重要な言葉とその概念について確認します。このセッションは、結婚に全く新しい視点を与える感動的なものになるでしょう。


session7. 夫の役割、妻のつとめ

男と女は違う生き物です。生まれ持った性差による傾向の違いは、いろいろな面に現れています。カップルといえども全くの他人です。血の繋がっていない他人同士が、多くの違いを乗り越えて末永く幸せになるためには、お互いのことをよく理解する必要があることは言うまでもありません。

ところが多くのカップルが、男と女の性差からくる生まれ持った傾向の違いについて、しっかりと学習する機会を持っていません。このセッションでは、夫と妻の役割について、その性差からくる根本的な傾向の違いや、能力の違いにスポットを当てながら、お互いの間で確認しあいます。


session8. 愛するということ

最後のセッションは、通常は挙式直前に行われます。愛するということの意味を、古代ギリシャ語の三つの言葉から学習し、誓うことの意味を確認します。

いっときの感情ではなく、長く続くために必要な愛するということの具体的な15箇条を確認しあいます。

このセッションを通してカップルは、誓うということの意味を具体的に知るようになり、誓う言葉の意味とその重さを理解します。プリマリタル・カウンセリングの全セッションを経た上で式に臨むとき、その誓いの重みは、誓うことの意味を知らずにその場に臨むカップルのそれとは比較にならないほど重くシリアスなものとなります。

プリマリタルカウンセリングの一つの目的は、まさにここにあります。

それは、誓いの言葉の意味をどこまでシリアスに重いものにできるかということです。

 
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